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コラム

プロジェクトマネージメントって、なに?

私たちは海外進出事業、そしてWeb関連の業務で”プロジェクトマネージメント”という役割を担うことが多くあります。 「プロマネ」なんて言いますが、どんな業種業態にも 必要不可欠なもので、とても重要な役割です。 実はどんな仕事かがわからない方もいると思いますが、 一言で言えばまとめ役、幹事のようなものでしょうか。 いや、仕切り屋?でしょうか。 大企業にはその役職もあり、それを専門としている人は周りにも多くいますが、 なかなか中小企業には専門で担う方が居らず、 「お前仕切るの上手いから」というような理由で押し付けられている人をよく見ます。 私もまた、このプロマネという仕事をやって参りました。 私もまぁ、そうなんですが、、、 この仕事をやる人はかなり几帳面でマメ、神経質、せっかちな人が多いです。 そして「細かいことをうるせぇなぁ」という周りの圧やクレームに耐えられる(無視できる)ところも また持ち合わせています( 笑) 私たちも海外進出支援というサービスは「海外マーケットでの未知なる挑戦!」みたいな扱いを されることが多いのですが、携われば携わるほどほかの事業形成とたいした違いがないことがわかります。 ただ“特別なこと感“が強くあるということなんだと思います。 そして私たちのように海外進出に関わる企業が、すごく複雑で大変なことだと煽り過ぎていることも 要因にある気がしています。 難しいと複雑は違います。 事業を成功させるのは日本でも、世界でも難しいものだと思いますが、複雑ではないと考えています。 ※もちろん、国・事業によって複雑な事情がないとは言えませんが、、、 なんでもそうですけど、 難しいことを、複雑にするとうまくいきません。 私たちは、難しいことを簡単にはできません。 しかし、難しいことをひとつひとつ、1日1日に落としていく手伝いをします。 私はプロジェクトマネージメントという仕事をよくダイエットで例えることがあります。 100kgの人に「30kg痩せなさい」と言われると、まず最初に「無理!」となってしまいますが、 「30kg、3年で痩せなさい」と言われると「できるかもしれない」という思いが少しだけ湧きます。 そして 「1ヶ月に1kgずつ痩せなさい」 「10日で333g」 「1日で33g」 、、、としていくと、「できる」という思いが強くなる傾向があります。 “たくさんやることがある” 私たちの仕事は、これをどう解釈するかの手伝いから始まります。 そして何より、私たちは事業主という主人公ではないことが武器になります。 社内では生まれづらい、フラットな意見もまた必要だからです。 何からやればいい? 何が必要? そんな問いに、時に回答し、時に一緒に考える プロジェクトマネージメント型コンサルティングを提供致します。

貢献と好感

海外進出を考える企業から日々、ご相談をいただく中でいつも考えさせられることです。 私たち海外進出支援という立場はどんな存在でいるべきか。 クライアントの要望を叶えることが商売です。 しかし言うまでもなく、私たちの仕事はご機嫌取りで好感を得ることではなく、 実質的な貢献でなければなりません。 今、目の前の人が笑ってくれること。 それはもちろん、嬉しいことです。 しかし、本当に喜んでいただくためには笑顔だけではダメですよね。 渋い顔も、キツい顔も、時には怒ったような顔も必要だと思います。 クライアントにとって、私たちは “良い人”ではなく、”使える人”で在るべき。 シンプルに「こいつら、使える」「便利」という存在で在るべき。 そんな言葉をクライアントが浮かべてくれたら最高です。 好感もあり、貢献もあるのがもちろん一番ですが、 気をつけなければならないのは、 「好感は、与える側にも与えられる側にも一定の心地良さがある」ということです。 その心地よさは人間関係の最も危険なところだと思います。 そのことが“本当に必要なことは何なのか“という道から外れてしまう要因にもなります。 ミッションは貢献。 好感は二の次です。 「もし好感を持ってもらえたらラッキー」 それくらいのスタンスがちょうどいい。 そんなことを考えながら、その2020もあと1ヶ月。 2020はすごく考える機会を手に入れられた1年。 きっと、この2020年を良い年だったと言うのはやめておいた方が良いでしょう。 それは自粛しますが、”意味のあった1年だった”とは胸を張って言えるような年納めにしたいと思います。

コロナ禍で何ができる?アフターコロナは?

このテーマにかなり飽きてます。 ビジネストークやセミナー関連では、毎日のように口を開けばこのことが会話に出てきて 少々疲れている今日この頃です。 今回は「海外進出企業必見!」って言う感じのタイトルにしましたが、 蓋を開けると、疲れたおっさんの個人ブログ調で書かせてもらいます。 コロナコロナコロナ。 ちょっとですね、まずはコロナと今を切り離すことも大切なのでは? ということを最近よく考えています。 もちろん関係ないってことはないんですけど、 なんでもかんでもコロナっていう調味料をかければいいってわけじゃないと 思ったりするわけです。 醤油じゃないんだから。 私自身、いち経営者、いち小規模事業者として、 もちろんコロナは大きい影響、壁として立ちはだかりました。 良いか悪いか、角度によって、定義によって違いますので、 一言では言えませんが、”大きい”ということは間違いないでしょう。 世界全体がこうなってしまったこと。 この事実に対して「でも”逆に”チャンスあるんじゃないかな?」 この妄想めいた発想に骨と肉を付けて育て、血が通う企画・事業として育てていく。 小さい会社も大きい会社も。もっと言えば国も、いや個人も同じですよね。 中でも最近よく聞く「コロナ前に戻れるか?」という話は、 まぁずいぶんとナンセンスだと感じます。 おっさんが「若い頃はモテたんだよ」と飲み屋で話してる時、隣にいる若い女の子の口角の下がる感じ。 つまらん戯言です。(私も気をつけますね。) “戻る” そんな概念、どの世界にも、いつの時代にもなかったのに、 あの頃に戻ろうとするという姿勢がなんとも私は嫌です。 「未来に向かって進むしかない」という、”生き物の絶対前提”のうえで、 死にそうになったり、嬉しかったり、そんなもんですよね、きっと人間て。人間のすることって。 私は人間としても経営者として、言うまでもなく未熟ですが、 生かしてもらっている以上、その絶対前提の上で跳ねたり転んだりする儚い生き物であることを忘れず、 これからも誰かの役に立てるようやっていくだけです。 不安定なものじゃないですか。経済も、国も。人も。 コロナの前も後も。そこって変わらない変動性ですよね。 時代も人も何もかもが変わり続ける中で”変わらない感じがする何か”を追っかけていく。 私は個人としても、法人としてもそれが根底で前提ですよね。 「コロナ禍で何が変わる?変わらない?」 この答えは出す過程で、”コロナだけの問題ではないものの存在”にも気付くはずです。 私は「コロナはキッカケ」と考え、理由にならないものだと考えています。 コロナ禍という今は、 私にとって、ダズ・インターナショナルにとって、 “キッカケはキッカケとして、理由は理由として受容する事から改めて始める機会”になりました。 この新しい世界で階段を一段一段這い上がるだけだと考え、 ここ数日の第3波の波に少々怯えながら過ごす日々です。

海外という選択肢

「海外でビジネスをするということは大きな会社かニッチなサービスを持った会社の話」 そんな話を15年ほど前に当時アメリカで手広くビジネスをしていた方がおっしゃっていました。 それから時間が経ち、国ごとにも変化し続け、テクノロジーも人も変化し続ける中で、 この見解の鮮度を時々、私なりに再考・再定義しながらこの海外進出支援という事業の在り方に 見直しを図りながらやっています。 ここから少し余談入りますが、戻ってきますので。 私もアメリカに在住の経験があることから、 周りに海外に住んだことのある方というのは多くいます。 「英語が喋れる」とか「海外を知っている」という響きはなんだか かっこいい扱いされるもので、住んだだけでかっこいいとか変だとずっと思っています。 もちろん母国語以上に言語が喋れることはグローバルな視野を持つという点で素晴らしいことです。 しかし、それにより自身の人生や関わる誰かが豊かになるかどうかはまた別の話です。 さて、何が言いたいのか、戻りますね。 私たちは海外という選択肢に対して、サポートすることを商いにしています。 進出だけなら誰でもできます。 問題なのはその方法策により結果自分も含めた誰かが豊かになることを 目的とし、具体的な計画に落として実行しているかにありますよね。 この、目的を持って具体的な計画に落として進出している会社は 圧倒的に、”大きな会社とニッチなサービスを持った会社が多い”というのが 現状のように感じています。 私たちはこれではダメだと思っています。 なぜなら、それ以外の会社にも海外だからうまくいくチカラがあることを知っているからです。 言うまでもなく、大とか中とか小とか。法人とか個人とか、 メイドインジャパンとか、、、そういった枠は壊れていきます。 チカラがあるかどうか、そのチカラにより誰が豊かになれるか。 その事実だけが生き続ける世界に今急加速で向かっています。 チカラを持つ会社が、人が世界を舞台にしていってほしい。 私たちが行う仕事はそのチカラをどこにどれだけどう作用するべきかを 共に考え、行動することにあります。 「海外でビジネスをするということは大きな会社かニッチなサービスを持った会社の話」 …これからは違うんじゃないかなって思います。

郷に入れば郷に従った方が成功しやすい、失敗しづらい

越境ビジネスは、現地のパートナーで決まると言っても過言ではないでしょう。 そのパートナーを求めて、10社〜20社へのプレゼンを繰り返し、 時間とコストを費やしてしまう。よくある話ですね。 タイという国名が、”自由”を意味するこの国は、 個人主義的傾向の強い、人ありきの多民族社会。 日本のように単一民族、集団主義のブランドや組織に頼るビジネス習慣は、 通用しにくい歴史的背景を持っています。 逆に言えば、人と人の二者関係が成立さえすれば(よそ者)に対しても包容力のある国なのです。 この二者関係を「ピーพี่・ノーンน้อง」と呼ばれ、ピーがノーンに対して保護を与え、 ノーンはピーに忠誠を尽くす。 この関係が成立すれば、よそ者もすぐに社会の一員となり、 タイでのビジネス・ネットワークも出来上がります。 私たちは、タイの歴史背景に、社会の規範として成立している 「ピー・ノーン」をローカライズの中のフィロソフィーとしてタイへの進出に 対するコンサルティングサポートしていきます。 進出する国に対して、ローカライズをしていくということは 言語の変換から始まり、このような歴史的背景から考察することが必要不可欠です。 「郷に入れば郷に従え」 私たちが普段行っているマーケティングや、ローカライズという言葉は この言葉に全て集約されます。 今回の”郷”はタイにしてみました。 もちろん、こんな短文の見解ですべてが分かるわけではありませんが、 考える必要性のかけらを伝えられればと思い、書きました。 「知って欲しい」そんなお願いを海を越えた先の人にするならば、 まず、「知りたい」から始まるべきだと思います。

ドメスティックから始まるインターナショナル

海外に○○○ 海外で○○○ そんな仕事に携わって10年ほどですが、 私たちは日々当たり前のようにインターネットを利用し、 現地特派員やパートナー企業から海外の情報を取っています。 特に海外に精通しない業種の方でも、 海外の情報を取得することは難しくない時代になりました。 その情報がリアルかはさておき、情報収集がどんどん楽になる現代では 行ったこともない場所の情報がすぐに取れるようになりましたよね。 もちろん、国内の情報も容易に取ることができるようになりましたが、 日本人は自国の情報を正しく収集できていないように感じることが多くあります。 これだけの情報や思想が容易に集まる時代の中で、 日本人は、日本という国を正しく理解し、行動できるようになったのだろうか。 あらゆる角度から、思想から考えられるようになっているのだろうか。 技術的にグローバルに飛躍しても、 人の思考まではなかなか追いつかないのではないでしょうか。 私たちは海外進出という仕事に携わる中で、 発信先よりも、発信元に着眼点を置くことが いかに重要かを考えることがとても多くなりました。 他国を知る前に自国を知ることがいかに大切か。 それはまるで、他人を知る前に自分を知る、そんなロジックと変わらないと思います。 「私は、私の会社の商品(サービス)は、なんだろうか」 そんな基本的で、ドメスティックなことに目を向け、 知ることがインターナショナルの始まりになるのではないでしょうか。 自分の力(資金・人材・商材)はどの程度か。 自分の価値(実績・お客様の声・市場ニーズ)がどの程度か。 そんな自己受容から前進・進出という行動が生まれるのがキレイな姿ですよね。 私たちは客観的にクライアントの進出を考える働きをする中で 自己受容の方法から提供に努めます。 マーケティングの中でも 3C分析 ∟Customer:市場・顧客 ∟Competitor:競合 ∟Company:自社 なんていう言葉をよく使いますが、 その中でも、、、 VRIO分析 ∟経済価値(Value) ∟希少性(Rarity) ∟模倣困難性(Inimitability) ∟組織(Organization) SWOT分析 ∟自社の持つ強み(Strengths) ∟自社の持つ弱み(Weaknesses) ∟機会(Opportunities) ∟脅威(Threats) という、よくわかるんだかわからない感じかっこいい横文字の手法を使うんですが、 結局のところ「己を客観的に、事実ベースで知ることが大切ですよ」ということから こういう方程式になってるという意味です。 マーケティングってよくわからないという方も多くいらっしゃると思います。 コンサルティングという言葉もそう、なんだかよくわからない感が出まくってますよね。 でもひとつだけ言えることは、 ”ちゃんと取り組むために必要なこと”ではあります。 私たちは、 この面倒臭い感じのする取り組みを、クライアントとの […]

Globalな視野でLocalに攻める〝 GLocal 〟というコンセプト

私たち、ダズ・インターナショナルは海外進出サポートの専門家という立場から 様々な企業・個人からご相談をいただきます。 私たちの専門領域は、クライアントが持っている課題を実際のアクションプランとして 「いつ」「何を」「誰が」「どのように」すればいいか、 そのひとつひとつを適切な箱に入れながら推進案・戦略を構築していきます。 私たちはこれまでの海外進出サポートの経験から、海外進出プロジェクトを作成し、 検証~提案することを得意としております。 まず、私たちは海外進出を検討される企業様に必ず質問をします。 「なぜ、タイを進出先として選んだんですか。」 「なぜ、アメリカを進出先として選んだんですか。」 「なぜ、東南アジアを進出先として選んだんですか。」 この質問に対して、どのようなご返答かによって、 私たちは関わり方をカスタマイズします。 仮に携わる業務が部分的なものだとしても、 “部分を担うために、全体を知ることがとても大切”だと考えます。 「日本企業によくある事情・都合」 「海外進出の際によくある事情・都合」 これらを多く見てきた私たちだからこそ、気づくところがあり、 提案できることもあります。 海外進出という取り組みは言うなれば、 “常識そのものが違う全く新しい世界へのお引越し”だと話しています。 それは事業の成功・失敗だけではなく、その企業で働く方々の人生にも大きな変化を与えます。 その新しい世界で成功する企業の共通点は、 この機会でビジネス・事業への取り組み方や、働くひとりひとりの暮らし方そのものを 再定義することのできる企業ではないかと思います。 日本のやり方で、これまでのやり方で、海外進出をすることはかなり高い可能性で 失敗します。 私たちが掲げる「Globalな視野でLocalに攻める “GLocal “」というコンセプトは “これまで” を、どんな ”これから” に再定義するか?という大きな転換の機会となるものです。海外進出プロジェクトの推進・戦略構築)を表したものです。 海外ビジネスがうまくいくかどうかという議論は、 お金だけでは語れないものがあります。 これからの日本は、日本人はオンラインで、海外で戦うべきです。 新型コロナウィルスが問いかけたメッセージは、 皮肉なことに、これからの人の在り方に対する問題提起でもあります。