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2021年10月21日

タイミングにどう対応できるか。

 
昔のCM(確かカレー)で、
“食べたい時がうまい時”と言うキャッチコピーがあって何事にも通ずるフレーズだなと思ったのを覚えている。
 
質よりも、量よりも、タイミングが重要な時は往々にしてよくあることだ。
 
 
海外企業から時々、小馬鹿にしたような言い回しで「日本企業は意思決定が遅すぎてビジネスにならない」という意見を聞く。
 
まさにガラパゴスで、日本企業同士でビジネスをしている分にはまだしも、海外の企業は我慢ならないとのこと。
 
私自身、遅いことが悪いことで早いことが良いことなのかはさておき、事実遅いとは思う。
 
遅さに理由があるのか。遅いことによるメリットがあるのか。
問題はそこだ。
 
 
私の見ているところだけで言えば、グローバルビジネスにおいてはデメリットが目立つ。
 
日本の商品・サービスは世界的に見ても質が高い方ではあるし、コストパフォーマンスも良い。
 
しかしなぜ、いまいちなのか。
 
それはこの遅さが大きな要因になっているように思う。
 
つまり、タイミングという波に乗れないこと。
相手が欲しい時に提供できないことが要因のように感じる。
 
しかしこれは国民性なので、変えようとしてもそうカンタンには変わらない。
シンプルに、
変われない企業はドメスティックビジネスに集中し、変われるならグローバルビジネスに集中すればいい。
 
私たちはグローバル展開を支援する企業ではあるが、グローバルこそが正しいとも言い切れないことはよくわかっている。
 
合う合わないという根本的な話もある。
 
日本国内でやるべきこと、グローバル展開でやるべきこと、そのどちらも優劣なく、最適な市場に力を注ぐことが何よりも大切だ。
世界が、経済が、時代がわけのわからないほどのスピードで動いている今、その選択が出来るかどうかが企業力なのかもしれない。